ある時ふと思い立ったことがあって、少々難解な本を読んでおりました。学生の頃に読んだことのある本です。もう一度棚から出してきて、約20年ぶりに読み返してみました。何故それを読もうと思い立ったかという動機については、後日詳しく書きたいと思います。なーんて、事情聴取に応えるような大げさな物言いですが、まぁそこはさして問題ではありません。
あの時は、ちんぷんかんぷんにも関わらず勢いで何とか読み切ったという感じでしたが、今回はきちんと理解したいと思ったので、噛み砕きながらゆっくり読み進みました。
社会の心理と個人の心理について、ナチスドイツ時代の社会を例に挙げ、心理学的な角度から詳細に分析している本です。社会を構成するのは個人ですから、社会と個人の間の心理にそう大きな隔たりはないように思いますが、そうではないことがわかりました。何しろ社会というのは個人のように具体的な何者かではなく、概念なのですから、。例えばある人がどこかの会社の社員でありながら、