晴耕曇観雨読雷籠

さて、何と読むでしょう?
『せいこう どんかん うどく らいろう』でございます。
人生に訪れる様々な天気。文字通りのお天気もあれば、精神的な晴れや曇りの天気もある。でもそうした天気に流されず、一喜一憂せず、どんな時もそれに応じて楽しむ術を身につけようではありませんか。耕しながら、働きながら。

朝はさざ波の音で目が覚める。家の前には海が広がり、庭のフクギに掛かっているハンモックが見える。
窓の外から斜めに差し込む強い陽射しに、もうどうにも起き上がらないわけにはいかない。でも眠い。でもやっぱり起きる。ソロリソロリと。
南国の陽射しに布団を干したくて干したくて、もう居ても立っても居られない。でもその前に目覚めの苦いホットコーヒーを一杯飲む。目が覚める。
毎日欠かさず掃除機をかける。4分もあれば全てかけ終わるぐらいのコンパクトな家にいる。
家の裏には小さな畑がある。ネギやほうれん草や大根などを植えている。晴れたら一生懸命肥料をやったり収穫したりして汗を流す。
飼っている猫が子供を産み、裏の芝生の上でお乳をあげている。
曇りの日は映画鑑賞と決めている。グレーの空にぴったりの『ピアノレッスン』なぞ観てみる。ピアノの調べ、マイケル・ナイマンのサウンドトラックに感動する。
雨の日はのんびりカーペンターズを聴きながら本を読む。雨足が強くなってきたら、サリンジャーの『ナインストーリーズ』なぞ読んでみる。雨の日こそ最高だと思えてくる。
近くで雷が轟くと、臆病者の僕は押し入れほどの狭い書斎に籠ってギターを弾く。ひたすら弾きまくる。雷が怖くなくなる。

これは老後の夢。遠いようでそう遠くもない。のんびりゆっくり、少しずつそこに近づいていく。