今年最後の収録だの、撮影だの、飲み会だの、
新たな年を迎えるための、
そろそろ何もかもが締めくくりの準備に追われている、
そんな年の瀬の空気が好きですよ。
あらゆる物事は一旦ピシャリと締められて、
また新たに出発させられるのです。
まるで何もかもがそうあらなければならないというように。
それにしても、世界中が一様に同じ雰囲気を醸し出すのはなぜでしょう。
本当に不思議です。
モグモグと草を噛み続けているヤギ達は、
大晦日の除夜の鐘を聴きながら、
それでもただ目の前にある草を、
つい1分前にそうしたのと何も変わらない無意識さで噛み続け、
年をまたいでいくのだろうと思います。 たぶん。
そこにあるものは代わり映えのしない空気。
そこにないものは節目という観念。
人類のみに普遍のその「節目観」みたいなものが、
たとえばある時期が来ると一斉に、
いがみ合ったり争ったりしている国々や人々をも
一旦ピシャリと締めさせて、
新たな気持ちで一から関係を築き上げていくというふうに、
何が何でもそういうふうにはたらいてくれたらいいなぁ。
おやすみなさい。
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