いや~、みなさーん、お久しぶりです。
更新がこんなにも遅くなってすみませーん。
ねっからの怠け癖がでてしまいました。
もう僕という人間は本当に...
そんな前置きで文章を書きなさいと言われたら、
それはそれは底なしにいくらでも出てきます。
自分のだらしないところ、至らないところがです。
人生は継続。継続は人生。
座右の銘とはこれいかに。
さて、話を無理やり変えさせていただきますよ。
今日はもう22日、10周年記念のBESTアルバム発売日です。
おかげさまでまた一つ自分の人生に節目の日を迎えたような気持ちです。
この10年間応援してくださった皆様、支えてくださった皆様に心から感謝いたします。
本当にありがとうございます。
音楽は僕にとって人生そのものです。
乗り越えられそうもない壁にぶち当たったとき、いろんな音楽が僕を支えてくれました。
音楽に癒され慰められ励まされてきました。
そして何かのときにはそんな音楽がいつでも聴けるように、口ずさめるように、自分の心のひきだしの中にしまってあります。
自分が作る音楽も、そんな風にして誰かの心のひきだしの中に入ってくれたらいいなぁという思いで一曲一曲生み出してきたつもりです。
聴きたい音楽がそのときの気分で変わるのと同じように、自分が作りたい音楽というのもまた、自分の心のその時どきの浮き沈みそのものなのかもしれません。そして同時にその歌を届ける時の自分の心持ちというものも、根幹にある信念のようなものは不変でこそあるのですが、歌う時の心模様というのは、まさに一度として同じかたちなどなかったように思います。歌は生きているというより、生きている自分が歌ってきたとういことでしょうか。強いときの自分、弱いときの自分、弱かったのに歌っていくうちにお客さんの歓声や拍手で強くなっていく自分。そんな生身の己の喉を震わせて出ていく歌たちが、同時にまたその瞬間、そのときどきの心持ちで聴く生身の皆さんの胸に、そのときどきの印象で届いていったのかと思うと、何かそれだけで、あらためて言葉では言い尽くせない感慨が押し寄せてきます。
この10年間にいろんな場所でいろんな歌を数え切れないほど歌ってきたそれぞれの瞬間瞬間は、一つとして同じかたちはなく、「生」、文字通り「LIVE」そのものだったと思えてくるのです。そのときだけがもつ空気の中で、その瞬間の僕の歌を聴いてくださった全ての皆さんに感謝せずにはいられません。
この29曲入りの2枚組みアルバムが僕の歴史の全てということではもちろんありませんが、下地勇の足跡であることは確かです。ある方には思い出のアルバムとして、またある方には新しい音楽の扉を開く最初の道しるべとして、それぞれのひきだしの中に収まってくれたら幸せです。
支えてくださっている全ての皆さんに感謝の気持ちを込めて...
下地勇
宮古島久松の風景