人は変わるもの

大型連休が近づいていますねー。
行楽地はたくさんの人で賑わうことでしょう。
世間の人たちが楽しそうにはじけているときは、
僕の心もウキウキして、幸せな気持ちになるんです。

20代前半のころの僕は、明日が休みという日の晩は、
必ず外に遊びに出かけていました。
家にいることにまったく我慢できず、
とことん今を楽しみたい、とことん盛り上がりたい、
そのために脇目もふらずに夜の街にくり出していたのです。
自炊は一切しない、部屋は散らかり放題、
身の周りのことは追いつめられないと何一つ手をつけないという、
ワイルドと言えばワイルドでしょうが、だらしないと言えば最上級の
だらしなさで、刹那的快楽主義の日々を送っていたのです。

そんな僕がですよ。

今では休みの日の前夜ともなると、
録り溜めておいた「キューピー3分クッキング」を観ながら、
なーるほど、チキンは皮の方から先に炒めるのか、
チキンソテーの特製ネギソースは豆腐にからめてみても
美味しいかもしれないなぁ、なーんてひとり言をつぶやきながら、
明日の食事の段取りを想像する自分に、
えも言われない悦びを感じているのです。
あのころの自分からは想像もつかないほどの変わりようです。

人間が変わったと言われたらドキッとしますけど、
でも何というか、人って変わるもんですね。
悦びを求めていたら、たまたまあのころは遊びに、
今は料理にと、形が変わっただけだとは思いますが、
楽しいことを求める気持ちはいくつになっても持ち続けたいものです。

いやー地味な話ですみません。

地味にも血が通うと「じみち」になりますよ。

お後がますます地味なようで...

ハイ、ごめんねー。

寄り添うように咲く二輪の花を写真に収める僕です。

地味さにおいては誰にも負けません。

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