お久しぶりです。
SAKISHIMA meetingのニューアルバムを買っていただいた皆様、本当にありがとうございます。
さあ、ツアー第一弾スタートです。(第二弾以降の予定はまだ決まっていないんですけどね…笑。すみません)
新曲も歌いますよ。
みなさん会場でお会いしましょう。
話は変わりますが、
おととい、弁当を買うために久しぶりに近所の弁当屋さんに行きました。
あらかじめ電話で注文をしておいたので、支払って受け取るだけでした。
店に入ると、
「あらあら、下地さんじゃない」と、
レジ前に立っていたお姉さんが言いました。
たまにしか行かない店なので記憶が定かではありませんが、たぶん初めて見る人のような気がしました。
僕の顔を見るとすぐに、
「はい、できてますよ」 と言って、
オードブルが二つ入った大きな袋をカウンターの上に置きました。
「あ、ちがいますよ。ゴーヤー弁当ですけど」
「あら、そうなのー?下地さんだからてっきりオードブルだと思ったさー」
(これはいったいどういう思い込み?)
よく見ると、そのオードブルの袋には「フクザト様」と書いてあります。
電話で注文していた人が僕とフクザト様の二人だけだったのだろうと思われます。それにしても...
僕は、ゴーヤー弁当1個を電話で注文しておいたことが、なんだか急に恥ずかしいことのように思えてきました。
お金を払おうと財布を開いたとき、今度はその中身を見て愕然としました。
330円しか入っていません。
ゴーヤー弁当430円です。100円足りません。
(あ~っ!昼間ガソリンを満タンに入れたんだった。すっかり忘れてた)
「えーっと、あのー、お金が足りないみたい」
「えっ!?足りない? いくら足りないの?」
「100円...」
店内の長椅子に座っていた他の弁当待ちのお客さん二人が、僕の方をチラっと見たような気がました。
「あ、じゃあ私が立て替えておくさぁ...イサムでしょ?、私のことわかる?何十年ぶりだから忘れたかな?」
(うわっ、久松訛りだ!! え? だ、だれ?)
僕の記憶のコンピューターがフル回転で過去のいろんな場面をなぞるように検索しています。
(幼い頃に見たようなこの顔)
「あーっ、〇〇子ねーねー!?」
なんとその人は僕の実家の隣のお姉さんでした。
年が少しはなれているのですぐには思い出せませんでしたが、間違いなく隣のお姉さんです。
(なんでしょう、このバツが悪い感じ)
ゴーヤー弁当1個なのに、100円足りずに買えない僕。
そんな僕に身銭をきって立て替えてくれようとする隣のお姉さん。
オードブルのイメージからのこの転落。
恥ずかしい、情けない、懐かしい、ありがたい...
トランプのカードが次々と模様を変えて出てくるみたいに、僕の感情も一度にたくさんの模様があらわれて、何とも複雑な心境になりました。
「いつでもいいからね、100円」
優しい声でお姉さんが言いました。
何もかもを包み込んでくれるような一言でした。
いくつもの感情が、幸せな気持ち一色にジワーっと上塗りされていきました。
どうもありがとう!
ゴーヤー弁当、おいしかったよ姉さん!