そう言えば僕らはまだ琉球音色ツアーの途中です。
六本木、焼津、下田にお越しいただいた皆さん、どうもありがとうございました。あとは最終の大阪を残すのみとなりました。
久しぶりの大阪!楽しみにしています。
一人で3つも4つも荷物を抱えなければ移動不可能というほどの、大量の荷物とともに電車とタクシーでの移動をくり返しております。
そんな中、熱海駅で下田に向かう「伊豆急踊り子」に乗り換えるときでした。
みんなの切符をまとめて一手に引き受けているうちのマネージャーが自信たっぷりに、
「5号車です!」
と言うので、もう何十分も前からホームの5号車と表示されている場所で待っていたのです。そして踊り子が到着!ドアが開くと、女性車掌さんが「乗車券を拝見します」と言って、僕らの乗車券をまとめて受け取り、一枚ずつに目をやりながら、
「あのぉ...お客様は全員8号車ですけど」と、
長年働いているけどなかなかこういう場面には遭遇しないよとでもいうような表情で、首をかしげながら言ったのです。
「え~っ!!」
「まぁここからお乗りいただいても...」
言いかけた車掌さんは、僕らの大量の荷物に目をやりながら、喋るスピードが極端に遅くなって、
「大丈夫ですけどね」
と、なにやら付け足したようなものの言い方で、苦笑いを浮かべながら、それでも後のことは知りませんよとでもいうように、6号車の方へと足早に去って行きました。
この駅で降りる客が大勢いたために、僕らが乗り込む前からすでに発車を知らせるメロディが「おい、早く乗れよ」と急かすように鳴り続けていたので、なすすべもなく僕らは大量の荷物とともに5号車に乗り込んだのでした。
「5号車じゃなかったのかぁ??」
マネージャーに詰め寄ると、
「あ、踊り子5号って書いてます」
「...」
狭い通路を、
荷物を1個ずつ5号車から8号車へピストン移動させながら、
僕らは遊牧民のような気持ちになっていました。
[nggallery id=21]