下の写真の本は、『夜と霧』という本を紹介している本です。
普段そのような紹介本というか、ある本の良さを伝えている本というのはあまり読まないのですが、自分の部屋の棚を整理していると、なぜかこの本がポンと目の前に出てきたのです。(またもや「星の王子様」に続いて第二弾です)これはまた何かのお導きなのか?と思いながらページをめくってみました。
「そういえば、あの本のこと、何も知らずに生きてきた」
というのがこのシリーズのコンセプトのようで、世界の名著を誰かが紹介するという企画のようです。
それにしてもこれが良かった!いやこっちの紹介本の方がね(もちろんメインの本はまだ読んでいませんけど)。諸富祥彦さんという大学教授の方が解りやすく紹介していますが、はい、世界の名著のようで、恥ずかしながら僕は知らずに生きてきたようです。まさにこのシリーズコンセプトが求めんとするターゲットが僕だったみたいです(笑)。この本の最後の方に姜尚中氏の特別寄稿文があって、この文章に感動しました。もの静かにじわじわ胸が熱くなってくるという、すさまじい読後感です。
『夜と霧』の著者は、フランクルという人で、ナチスによるホロコーストを経験した心理学者らしいです。強制収容所という過酷な状況に置かれ、絶望にあえぐ人間の様子を克明に記録しながら、それでも人生には意味があり、希望があることを訴え続けた、と書かれています。
「あなたがどれほど人生に絶望しても、人生の方があなたに絶望することはない」
それにしても紹介本に感動するとは!これはもう早速買って読もうと思います。